【小児】1歳の男児。4日前から鼻汁、咳および発熱が続いている。本日、コプリック斑が認められ、発疹も出現したため麻疹と診断された。児は細気管支炎を併発しており、付添入院した。1歳6か月のいとこが近所に住んでおり1週間前に児と遊んだが、現在は無症状である。
入院後、母親への説明で適切なのはどれか。
1.面会は解熱するまで制限する。
2.発疹が消失するまで清拭は控える。
3.含そうして口腔粘膜を保清する。
4.個室に入室する。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)麻疹は感染後3日間まで感染力がある。感染予防の面会制限であれば、解熱後3日経ってから解除とする。
2.(×)幼児は新陳代謝が活発であるため皮膚が汚れやすい。体調に配慮しながら清拭を行う必要がある。
3.(×)入院時の説明は、感染予防や主症状への対応が中心になる。口腔粘膜の保清も大切であるが、優先度は劣る。
4.(○)麻疹は発疹が出る前後4~5日間が、最も感染力の高いカタル期にあたる。現在感染力が最も強いので隔離目的で個室入室となる。