【老年】76歳の男性。1人暮らし。妻とは死別し1人娘は結婚して遠方に住んでいる。高血圧症と糖尿病の既往がある。3週間前から全身倦怠感とがいそうとが出現し、受診の結果、肺炎と診断されて2週間前に入院した。抗菌薬の投与によって症状は改善したが、血糖値が安定しないため退院が延期となった。その頃から看護師に繰り返し何度も同じことを言ったり、会話中に突然怒り出したりする言動がみられた。入院後、初めて入浴することになり、看護師がその旨を伝えると「やっと風呂に入れる。うれしい」と話していた。しかし、実際入るときになると「そんなのは聞いていない。自分にも都合があるので入らない」と拒否する。
この時の対応で適切なのはどれか。
入浴を中止する。
入浴準備を始める。
手を引いて浴室に誘導する。
時間をおいて再度声をかける。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
患者は入浴について話したことを忘れてしまって拒否的な態度をとっている。
少し時間をおくことで、拒否的な態度を示したことを忘れてしまう可能性があるので、再度アプローチする。