• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後56

【老年】Aさん、78歳の女性。3年前、夫が他界した後、アルツハイマー病を発症し、同居家族だけでは介護が困難となり、介護老人保健施設に入所してきた。自分の部屋が分からず廊下を歩いている。食事は配膳しても箸を取らずに眺めている。午前中に家族に伴われ入所してきたことも覚えていない。職員がお茶を勧めると表情はこわばり緊張しているが「ありがとう。あなたもいかが。」と話している。入所後3日、自分の部屋が分からず廊下の徘徊は続いている。食事中でも無言で立ち上がり歩きだしてしまう。

Aさんへの対応で適切なのはどれか。

  1. 徘徊を制止する。

  2. そのまま様子をみる。

  3. 屋外での散歩を促す。

  4. 特定の看護師が食事に付き添う。

―――以下解答―――









(解答)4  

<解説>

1.(×)Aさんにとって徘徊は目的のある行動である。制止することによってAさんが興奮したり混乱したりする可能性がある。

2.(×)徘徊が続くと体力を消耗し、食事もとれなくなってしまうので、食事に関心が向けられるような対応が必要である。

3.(×)食事中の対応として屋外での散歩は適切でない。

4.(○)特定の看護師が食事に付き添い、Aさんが落ち着いて食事に向えるように援助することが必要である。

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