【在宅】74歳の男性。70歳の妻と2人暮らし。1ヶ月前に脳梗塞を発症し入院した。右不全麻痺があるが病状が安定していたため3日前に在宅療養となった。療養者は麻痺が受け入れられず、1人で食事を摂取する意欲が乏しく、退院後の食事はベッド上で座位になり妻の介助で軟らかいものを経口摂取している。初回訪問時に妻から「食事に時間がかかって困ります」と訪問看護師に相談があった。食事の様子を観察すると、麻痺側の口腔内の食べ物は残りがちで、お茶はスプーンで摂取しているがむせることがある。
妻への食事介助の指導で適切なのはどれか。
食物は細かく刻む
液体はとろみをつける。
香辛料を用いる。
一口量は多くする。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)食事を細かく刻むことで、かえってむせやすくなる。
2.(○)とろみをつけることで嚥下しやすく、むせにくくなる。
3.(×)香辛料の使用は、口腔内を刺激してむせの原因になる。
4.(×)一口を多くすると麻痺側に食べ物が残ってしまうので不適切である。