• 公開日: 2014/1/20
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2009年度(第98回)看護師国家試験 過去問題 午後91

【在宅】70歳女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2.介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。 入院後、安静を保ち、酸素療法と薬物療法とで症状が軽減した。酸素流量の指示は1l/分、患者は酸素ボンベを引いて歩行可能であるが、ベッド上で臥床していることが多い。自宅での日常生活動作の不安を訴えている。病棟看護師が退院準備として支援するのはどれか。

  1. 可能な限り安静を促す

  2. 長女との同居を勧める

  3. 呼吸リハビリテーションを勧める

  4. ポータブルトイレの使用を勧める

―――以下解答―――









(解答)3 

<解説>

1.(×)肺気腫では適度な運動を継続し、呼吸筋の筋力低下を防ぐことが重要である。

2.(×)本人の状態は要介護2であり、社会資源を活用すれば入院以前の生活を維持できる。

3.(○)口すぼめ呼吸や腹式呼吸、胸郭ストレッチや呼吸体操などのリハビリテーションで、呼吸機能の悪化を防ぐことが大切である。

4.(×)歩行には支障がないのでポータブルトイレを勧める必要はない。

関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング