テーマ:忘れられない出会い
何気ない援助が忘れられない出来事に
介助の一つにすぎなかった「洗髪」
看護師一年目の冬の話です。
その患者さんは自立しており、身の回りのことは自分でできる方でした。
ただ入院から数週間後、病状の悪化があった為、大事をとって洗髪台でシャンプーの介助をすることになりました。
洗髪の介助は私にとって色々なケアの1つにすぎず、普段通り行いました。
翌日、患者さんが…
その次の日、病棟で患者さんと会いました。
すると「昨日はありがとうね!ね、昨日何か使った?」と言われたので、「いや、〇〇さんのシャンプーを使っただけですよ、、、どうかされました?」と聞くと「髪が綺麗になったの!何かふわってするの使ったの?」とすごい喜んでくれていました。
その後、病棟に頻繁に入院して来られる(シャンプーをした方とは別の)患者さんが家族にお会いし、私はいつものように挨拶をすると「今〇〇さんに会ってきたの!あなたのシャンプーのこと褒めてたわよ~!」と言ってくださいました。
他の患者さんのご家族にまで言ってくださるなんて、とさらに嬉しくなりました。
そして仕事が終わり帰ろうとしていると、面会に来られたご家族のお見送りに来た患者さんに病院の玄関口でお会いしました。
「今(家族に)あなたのこと言ったところだったのよ~!シャンプーしてもらったって!」と。
1つ1つの援助がいかに大事なのか
私にとっては1日にいくつもある援助の中の1つ。
患者さんにとっても1日の中でいくつもある援助の中の1つで、私は何人もいるスタッフの中の1人。
なのにそこまで思ってもらえるのがすごく嬉しくてうるっときました。
1つ1つの援助がいかに大事か改めて考えさせられ、私にとっては何気なく普段通りに行った援助でしたが、忘れられない出来事となりました。