テーマ:看護師の夏。看護学生の夏。
憧れの母を嫌いになった日
看護師の母に憧れて
患者さんに慕われてた母に小さい頃から憧れて、看護科の高校に進学。
実習や課題がキツくて何度も泣きながら母に「辞める」と訴え、そのたびに母から励まされ頑張ってきました。
祖父の死にも涙を見せなかった母に…
高校最後の夏休みに、祖父が母が勤務する病院で亡くなりました。
聴覚に問題のある看護師さんが、夜勤で痰が詰まって窒息しているに気付かず亡くなったと聞いた時は、その看護師さんや一緒に夜勤してた人にも腹が立ちました。
でも、母は謝る看護師さんに気にしなくて良いと慰め、涙も見せずエンジェルケアを始めました。
身内が亡くなったのに涙とせずケアが出来る母に私は失望し、高校は卒業するけど看護師にならない・進学しないと母に伝え、夏休み中は母を避けてました。
母は嫁として、そして看護師として看ていたんだ
学校が始まり実習に行った際に、実習先でスタッフの方の身内が亡くなる同じ様な場面がありました。
そのスタッフは涙も見せず、エンジェルケアし、その他の仕事もこなしていました。
でも、仕事が終わると控え室で泣いていました。
後から、自分は看護師として最後のケアをしっかりしてあがるのが仕事だからって聞いて、母も看護師として嫁として、祖父を最後まで看てたんだと思ったら、人でなしと思った自分が恥ずかしくなりました。
やっぱり母は私の憧れの先輩看護師です。