テーマ:あの時の「失敗」が、私を成長させてくれました
先輩の立場になったいま
術後の経口挿管の患者さん
ICU1年目の時のこと。
私は経口挿管をしている術後の患者さんを受け持ちしていました。
その時ICUでは緊急入室や、急変などで先輩達は忙しそうにしていました。
先輩に報告しようとしても…
私の受け持ちの患者さんはセデーションを行っていましたが、ごそごそ動きだしたりして危ないなあ…と思っていました。
先輩に報告しようとするも「あとにして」と言われ、どうしたらよいのか困っていました。
そんな時案の定、挿管チューブを自己抜去されてしまい、あっという間にSpO2が下がってしまいました。
「それはあなたの言い訳」
再挿管を行い、事なきことを得ましたが、その時先輩に「なぜ相談しなかったの!!」と怒られました。
私は内心「しようとしたのに先輩が聞いてくれなかった」と先輩のせいにしていました。
しかしその後、リフレクションをプリセプターの先輩と行い、「それはあなたの言い訳。先輩になんと言われてもきちんと相談しないといけないことは、いくら忙しくても相談しないとだめ。苦しむのはあなたでなく患者さん。」と言われてました。
それから私は報告の重要性を再認識し、二度と同じことをおこさないようにしました。
リーダーを任されるようになった今は、後輩の報告には必ず耳をかし、報告しやすい環境を作ることにつとめています。