テーマ:受験生だったあの頃
新聞のプレッシャー
合格者が新聞に掲載!
今では考えられませんが、10数年前まで看護師国家試験の合格者は、新聞に自分の名前がのりました。
私は田舎の小さな町に住んでいたので、近所では私が看護学生で、今年が受験ということもみんなが知っていました。
新聞に名前がない=…
会う人会う人「試験頑張ってね。」「もうすぐ試験だね」など声をかけてくれましたが、うれしいよりも正直プレッシャーの方が大きかったです。
もし不合格になれば新聞に名前がのらないので、すぐにばれてしまい、すぐに噂になってしまいます。
いつしか目標は、看護師になることというより、新聞に名前がのることが目標になっていたかのようにさえ思えます。そのくらいノイローゼになっていました。
そして当日は「私が不合格になれば誰が合格するの?」というくらい勉強した自信を胸に挑みました。
見るのも嫌だった新聞が、今は大事な宝物
結果が出るまで落ち着けませんでしたが、結果は無事合格。本当に安心しました。生きてきた中で一番嬉しかったと言っても過言ではありません。
近所の人達からも「新聞みたよ。おめでとう」など会う人会う人が祝福してくれ、中には新聞を切り取って持ってきてくれた近所の方もいました。そして近所の方が集まり、盛大にお祝いをしてくれました。
あれだけ見るのも嫌だった新聞ですが、やはり自分の名前がのることは、言葉では言い表せれないほどとてもうれしかったです。こんな経験もきっと最初で最後だと思います。
今でもこの新聞は大事にとっていて、辛いことがあったり初心に戻りたい時は、この新聞を見ています。
あれから10数年経ち、またこの季節がやってきましたが、みなさんの力が発揮でき、同じ看護師として働けることを楽しみにしています。がんばれ、受験生!!