• 公開日: 2017/2/15
  • 更新日: 2018/12/13

亡くなった方へのケアが、私自身のケアでもあった

テーマ:看護師をやっていてもとも辛かったこと

患者さんの死に直面したとき

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受け持ち患者さんの死

学生のとき、受け持ち患者さんが亡くなられた。
亡くなったのは週末で、週明けに行って亡くなったことを聞かされ…その日は次に受け持たせてもらう患者さんの情報収集をしなければいけなかったけど、ふと考えると涙が出てきてしまい、そのあとも3ヵ月くらい立ち直れなかった。
それでも実習は続くし、毎日記録に追われて考えてる時間がなかったので、忙しさで気が紛れてたんだと思う。

「看護師として、できることは何だろう」

その後、看護師になって就職したとき、入職1ヵ月で受け持ち患者さんが亡くなられ、このときも辛くてエンゼルケアのときに号泣。
しばらく患者さんを見ることが怖くて……。自分がちゃんと観察してなかったからとか、私のせいで死期を早めてしまったんじゃないかとか。
先輩は違うって言ってくれたけど、そんな思いを抱えながら仕事をしていた。
そのあとも患者さんの死に直面することがあったけど、やっぱり辛くなってしまう。
人が亡くなることは当たり前のことで、悲しいという感情を持つことも自然なこと。
でも、私は看護師なんだって思ったら、亡くなった患者さんに看護師としてできることは何だろうって考えたときにエンゼルケアの大切さに気づいた。

患者さんや家族だけでなく、私自身もケア

そこからエンゼルケアの勉強をして、セミナーにも参加。
看護師だからできることに気づき、実践して。
患者さんが亡くなることは今でも辛いけど、看護師として患者さんの最期に携わり家族とともに悲しみを共有したり一緒にケアをしたり。
辛さを乗り越えるっていうよりは、エンゼルケアをすることで、私自身もケアをされている気持ちになる。

●執筆●みぃ さん

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