エッセイ

ナースのちょっとイイ話

5歳だったぼくの人生の先生は、看護師さん!

2017/1/25

テーマ:「看護師を目指す」ことを意識した瞬間

看護師の〇〇先生

sensei

5歳での入院

当時、5歳だった私は、夏休みの2週間、小児病院に入院していた。
病名は喘息様気管支炎。小児にはメジャーな病気で、特に珍しいことでもない。
症状も軽度であったため、私自身、症状に苦しんだ記憶は、さして無かった。
両親もそう思ったのだろう。
1歳の弟が家にいる二人にとって、入院2週間を予定している私の見舞いのために、片道1時間を車で移動するのは苦でもあったため、両親が面会に来ることはなかった。

早朝から泣いている僕に

入院初日は、むしろそれが誇らしかった。
ぼくはいい子なんだ、パパとママにめいわくなんてかけないぞ、と。
しかし、虚勢を張っていられたのは、後にも先にも、その日だけだった。
朝起きると、パパはいなかった。ママもいなかった。おねえちゃんもいなかった。
ここは、どこなんだろう。私は、まるで鶏であるかのように、早朝に、わんわんと泣いてしまった。
まだ5歳の私は、親も忙しいとか、弟を連れて病院に来るのは難しいとか、どのくらい経てば親が迎えに来てくれるのか、そんなことは全く分からず。
また、分かったとしても納得はできず、まるで自分が捨てられたのかと思ってしまったのだ。
そんな私が、親を嫌いにならずに退院できたのは、〇〇先生のおかげだった。

先生のような看護師に

先生と呼称しているが、〇〇先生は、看護師だった。当時の呼び方ならば、まだ看護婦か。
とにもかくにも、当時の私は、エプロンをつけている=保育士=先生という認識で、じゃあこの人も先生なのか、と思い込み、〇〇せんせいと呼んでいたようだ。
〇〇先生は、どうして両親が見舞いに来れないのか、それを教えてくれた。
この体験こそが、私が看護師を目指したきっかけだろう。
エプロンをつけた人として、当時の私に説明をしてくれた人として、そして看護師の先輩として、〇〇さんは、私にとっての生涯の先生だった。
私もいずれ、〇〇先生のような看護師になれるのだろうか。

●執筆●すなすな さん
看護学部四年生。来年度から、県内の大学病院へと就職予定。
現在は、国試合格に向け、参考書と問題集を両手に勉強中です。
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