外国人患者さんに英語で対応できる? アメリカの医療現場で実際に使われている、患者さんにもすんなり伝わる簡単な医療英語をマスターしよう!
患者さんに一番近い存在の看護師は、「今日はどうされました?」から始め、症状を聞いて患者さんに起こっている問題の把握を行います。外国人の患者さんに対してもコミュニケーションを通して主観的情報を収集し、客観的情報と合わせて全身状態を把握することが必要です。
今回からは、胃の疾患:胃・十二指腸潰瘍の原因・症状・事例を紹介します。
胃潰瘍(stomach ulcer)・十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)を総称して「消化性潰瘍(peptic ulcer)」といいます。
「peptic ulcer」は、食べ物を分解する胃酸や消化酵素といった胃粘膜を攻撃する力と、胃粘膜を保護する力のバランスが崩れて潰瘍(ulcer)ができる疾患です。
粘膜までの損傷を「びらん(erosion)」、粘膜を超えて筋層まで傷ついた状態を「潰瘍(ulcer)」といいます。
「stomach ulcer」は40~50歳代、「duodenal ulcer」は20~30歳代に多く発症する傾向があります。
近年どちらも減少傾向にありますが、再発しやすく、消化性潰瘍になりやすい人には日常生活や生活環境の改善を促すなど、教育的なかかわりや支援が必要になります。
本日のレッスン
主な胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因(Causes of stomach and duodenal ulcer)
stomach ulcer/duodenal ulcerの原因や発症リスクを知っておくことで、患者さんへの問診時、どのような情報に注目し情報収集をするべきかがわかります。
今回は、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の3つの原因とその理由を紹介します。