エッセイ

ナースのちょっとイイ話

「職場を一歩でもでたら…」利用者さんは、教えてくれました

2015/9/16

テーマ:患者さん・その家族からの「忘れられない一言」

看護師である前に…

woman

訪問看護での利用者さん

訪問看護で担当している利用者さん。
独居で生保の70歳代男性。
若い頃 やんちゃをして 背中一面に絵が彫ってあって 両手の小指がありません。

訪問時の色々な会話の中で

義理堅いですが、気に入らないことがあると果物ナイフを壁に向かって投げるため ヘルパーさんから恐れられていました。
それでも、訪問時は 今の生活の不安と寂しさ 過去の栄光など色々話してくれました。

「職場を一歩でも出たら…」

ある日 いつものように配薬カレンダーに1週間分をセットしているときに ふと諭すように
「あんたさ 家に帰っても 俺たち(利用者さん)のことや仕事のことが気になる質だろ。いつも親身で一生懸命でありがたいよ。
でもな、職場を一歩でも出たら仕事のことを忘れて ただのあんたに戻るんだぞ。あんたには家族も生活もある。それを犠牲にしてまで仕事に打ち込むなんざ 本末転倒だよ。
家に帰ったら 十分に心身を休めるんだぞ。
そして、次の日になったら また元気を届けてくれたら それで良い。あまり頑張りすぎるなよ。」
今でも わたしの宝物の言葉です。

●執筆●ゆかり さん

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