テーマ:新人時代の思い出
「まなぶ」は「まねぶ」
1.とにかく真似るついてく追いかける
私が就職した98年は,まだ大卒は非常に少なく,うちの病院でも私以外は全員専門学校卒でした。
専門学校卒の同期が当然のように出来ることが,私には全然分からないということも少なくなかったです。
ただ,「めげる・くじける・悲観する」時間も無駄だと思い,とにかくプリセプターさんのやることを真似し続けました。
最初はどうしてそういうことをするのかよく分からないまま,とにかく真似しました。
プリセプターさんが自分のお尻を掻いたときには,私も自分のお尻を掻きました(実話です。)。
そして,プリセプターさんがどこかに行くときは,背後霊よろしくついていきました。WCにまでついて行ったことも何度もあります。
そのうち,行動パターンが読めてくるようになり,この場面ではこうするということが少しずつ分かってきました。
「まなぶ」は「まねぶ」から来た言葉だということを本当に実感しました。
2.自分で人体実験
なんだかんだ言っても,注射や点滴が上手看護師は患者さんに人気があります。
注射や点滴が上手になるためには,とにかく実践あるのみ。
先輩に腕を借り,仲間の腕を借り,自分の腕を使ってみる。
自分の腕を使ってまで練習したし,同期とは打ち合ったので,腕は注射痕まみれ。GWに半袖の服を着て街中を歩いていたときに,覚醒剤の自己使用の疑いで職務質問を受けたとこがありました。社員証を見せて「新人看護婦です。注射の練習をし過ぎただけです。」と説明したら,警察官から「大変失礼しまた。お仕事頑張ってください。」と敬礼されました。
3.冗談を真に受ける
夜勤を始めた最初の頃に,先輩から「看護婦なら車椅子を分解して修理することぐらいはできるもの」と言われ,それを真に受けました。
仮眠時間に休憩室で本当に車椅子を分解して錆取り,水拭き,油さし,ブレーキワイヤーの調節・空気入れなどをして,元に戻すなんてことを実際にやりました(大学時代に自動車工場でアルバイトしていたので,メンテナンスに関するいろいろな技術を習得していました。)。先輩や上司からは尊敬されたような呆れられたような。
4.大目玉
大学時代に自動車工場でアルバイトしていた関係で大型特殊免許を持っています(大型特殊免許はブルドーザー・舗装工事用ローラー・雪上車・戦車なんかを運転できる免許です。)。
勤務先の病院は,ちょうど駐車場の舗装工事をしていたので,昼休みに舗装工事用ローラー作業をしていた作業員の人に「運転させて」と冗談で言ったんです。
作業員の方が「看護婦さんが大型特殊免許持っていたら運転させてやるよ。」と言ったので「私免許持ってる」と言って運転免許を呈示して,本当に運転させてもらいました(作業員の方は爆笑していました。)。
そのときの私の服装は,ワンピースのナース服にナースキャップ。この格好で病院の駐車場で舗装工事用のローラーを激走させていたので,目立たないはずがありません。
昼休み後,婦長に呼び出されて,大目玉をくらいました。
今となってはいい思い出です。