テーマ:東日本大震災を経験して
命を守る
震災の瞬間、分娩中の産婦さんと分娩室に。
震災は分娩中の産婦さんがいる分娩室だった。分娩室の機材がゆれ落ちてきた。
産婦さんは恐怖の中、「絶対あなたと赤ちゃんを守ります。もう少しで生まれますよ」と声をかけると安堵の表情に変わった。
無事に元気な赤ちゃんが産声をあげた。
その後、停電と余震の中、分娩する方々は大勢いた。
我が子も心配な中「看護師の使命」を全う
私にできること。二人の命を守る、それしか考えていなかった。
小学校にいる我が子は無事か・・・頭をよぎった。それでも、医療現場にいるからには、赤ちゃんとお母さんの命を守ることに徹した。
我が子は「学校の先生が必ず守ってくれる」そう信じた。
幼子を置き、仕事に従事すること。看護師の宿命であり使命だと感じたのは、初めてだった。