【老年】Aさん、78歳の女性。3年前、夫が他界した後、アルツハイマー病を発症し、同居家族だけでは介護が困難となり、介護老人保健施設に入所してきた。自分の部屋が分からず廊下を歩いている。食事は配膳しても箸を取らずに眺めている。午前中に家族に伴われ入所してきたことも覚えていない。職員がお茶を勧めると表情はこわばり緊張しているが「ありがとう。あなたもいかが。」と話している。落ち着いて座っていられるようになり、作業療法にも参加できるようになった。しかし、折り紙を口に入れたり、のりを舐めたりする異食行動がみられる。
最も適切な対応はどれか。
異食する理由を確認する。
参加時はマスクを着用させる。
異食しそうな時は腕をつかんで制止する。
使い終わった物品は手の届かない所に片付ける。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)異食行動の理由を確認するまえに、危険行動を回避することが先決である。
2.(×)普段使用していないマスクを着用させると混乱につながる可能性がある。
3.(×)腕をつかんで制止することでAさんが驚き、混乱する可能性がある。
4.(○)使い終わった品物を片付けることで、異食の危険を減らすことができる。