• 公開日: 2014/1/20
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2010年度(第99回)看護師国家試験 過去問 午前95

【在宅】78歳の女性。82歳の夫との2人暮らし。5年前に乳癌と診断され、乳房の切除術を受けた。最近、肺とリンパ節への転移が認められたため、外来で化学療法が始まった。要介護2で、室内は手すりで歩行が可能であるが、通院などの外出時は疲れやすいため車椅子を使用している。夫のADLは自立しており、通院の介助をしている。 3か月後、肝臓への転移が認められた。体力が低下したため化学療法は中止となり、訪問診療が開始となった。食事とトイレ以外は臥床しがちになったが、介護用ベッドの利用は「病院のようで嫌だ」と拒否している。食事摂取量が減り、血液検査で総蛋白6.0g/dl、アルブミン3.0g/dlであった。訪問看護師が訪問すると布団で尿失禁していた。

適切なのはどれか。

  1. 日中の坐位時間を増やすよう勧める。

  2. 介護用ベッドを導入するよう勧める。

  3. 食べたいものを食べるように勧める。

  4. トイレには行かずおむつに排尿するよう勧める。

―――以下解答―――









(解答)3 

<解説>

1.(×)体力が低下している状態で日中坐位時間を増やすことは体力の消耗をもたらす。

2.(×)臥床時間が増加している状況で患者が不快に感じている介護ベットを強要しない方がよい。

3.(○)低タンパク、低アルブミン傾向になっているため、患者の嗜好に応じた食物で食欲増進を図る。

4.(×)一度尿失禁をしただけですぐにおむつを勧めない。

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