同窓会で再開した大野先生は、学生の頃の先生とは様子が変わってしまい、元気がなく心配になるくらいでした。…看護師から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。
※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。
<ひとこと>
近年、看護教育の現場では、看護学校でのハラスメントが、深刻な問題として注目を集めています。そんな時代だからこそ、私はあらためて、大野先生のことを思います。
大野先生は、学生の努力や存在を否定することは、決してありませんでした。看護者としてのあるべき姿を示し、その道へ導こうと、私たち一人ひとりに熱心に向き合ってくださいました。厳しい言葉や眼差しの奥には、いかなるときも学生への信頼と、看護への深い愛がありました。
今、学生たちの前に立っておられる先生方、そしてこれから指導に関わる方々へ。
学生にとって、愛を感じられる関わりを、どうか大切にしていただきたいと思います。
看護は、人の命を預かる、責任の重い職業です。時には、学生にとって耳の痛いことを伝えなければならない場面もあるでしょう。
それでも、学生を大切に見守り、育てようとする愛情だけは、どんな時も持ち続けていてほしいのです。
そして私自身も、そういう指導者であり続けたいと願っています。
大野先生。本当に、ありがとうございました。