カンファレンスでみんなから出た質問に答えられなかった学生は、自分は患者さんの何を見てきたんだろうとショックを受け…看護師から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。
※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。
このエピソードを通して想ったこと
実習で患者さんを捉えるとき、自分の興味や関心のある部分に偏ってしまうことは珍しくありません。今回のエピソードでは病気や治療といった身体的側面に偏っていましたが、逆に心理的側面(患者さんの不安や思い)ばかりに注目し、疾患や治療の理解がおろそかになってしまう学生もいます。
また、「ここが大事」という学生自身の思いが強すぎるあまり、患者さんにとっての優先順位とずれてしまい、必要な看護に不足が生じることも、実習の現場ではよく見られます。
今回のエピソードで印象的だったのは、学生が自ら課題に気づき、患者さんを全体として捉えることの重要性を実践を通じて学べた点です。カンファレンスでの一場面は、学生にとっては苦い経験になってしまったかもしれません。しかし、その経験をバネに患者さんの立場で考えられるようになったことは、看護者としての大きな成長であったと感じます。
これから実習に臨む学生さんにも、今まさに患者さんと向き合っている学生さんにも、援助者として患者さんへの関心を持ち続ける姿勢を、どうか大切にしてほしいと願っています。
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