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長く在宅療養をしていらした高齢の女性で、ご主人と二人暮らし。主治医の確認が終わったあと、ご主人と二人でエンゼルケア行いました。
ひととおり終わったところで、「お化粧どうします?」と聞くと、ご主人は「きれいにしてやりたいけど、俺はやったことないからなぁ。」と。とりあえずがんばりました。
教えてほしいのですが、ファンデーション(?)を顔に塗る(という言い方でいいのか)のですが、なんだか妙に粉っぽくなってしまったのです。化粧品が悪いのでしょうか?それともやり方が悪いのでしょうか?
あと、口紅って唇の色のついてる部分のみに塗ればいいのでしょうか。きちんとやろうと思うとどうしても気になってしまうのです。唇の内側はどこまで?とか。眉毛書くって、眉毛あるじゃん…とか。
自分なりに真剣に死化粧をほどこすうちに、考えれば考えるほどわからなくなってきて。何かアドバイスあればお願いいたします。
エンゼルメイクを綺麗に仕上げるポイント
■重要なのは「保湿」
まずはぬるま湯で少し顔を覆って蒸らしてから軽く汚れを拭き取ります。ヒルドイドまたは保湿性のあるクリームを小豆大、自分の手に出し薄く伸ばしてから顔全体に塗ります。その後にファンデーションを使います。
温タオルの前に汚れ落としとして、クレンジングオイルでマッサージしてから拭き取ってます。化粧水、乳液、ファンデーション…とお肌を整えてからお化粧してます。
ご高齢になるとお肌は、私たちより乾燥していると思うので保湿が大事かもしれません。保湿した皮膚なら、粉浮きしませんよ。
亡くなられた後の肌は水分も失われているでしょうから、化粧水や乳液、クリームなどで保湿してあげるのが良いかと思います。
エンゼルメイクで何より大事なのは保湿です。亡くなってからはどんどん水分が失われていくので、それをいかに抑えてあげるかだけで随分お化粧も違ってくると思いますよ。
温タオルでお顔を蒸してあげてマッサージする事で表情も柔らぎます。その後で保湿をしっかりしてあげて下さい。それだけでもファンデーションのノリは違います。
マッサージと保湿だけでも驚くほど変わります。
ワセリンを顔面にベッタリ塗って、蒸しタオルで拭き取ってあげて、化粧水をつけると程よい脂気でモチモチします。これをすると化粧ノリがいいです。
■ファンデーションの選び方
ファンデーションは2種類あって、リキッドタイプ(液状)とふつうの粉のタイプとあるのですが、もし粉っぽさが気になるようなら、リキッドタイプの方を使えばより綺麗に仕上がると思います。
粉のファンデーションだったら、乾いた皮膚に乗りづらかったかも。下地クリームとかで保湿しておいたら乗れたかもしれないです。BBクリームみたいな色つきクリームだと塗りやすいかも。
BBクリームは大体平均的な肌色なので時間もかからないですし、失敗もしないですよ。一本あると便利だと思います。
■ファンデーションの塗り方ポイント
ファンデーションは、スポンジではなく指で取り、馴染ませるようにして顔全体に広げていきます。ファンデーションは肌色よりも少し明るめのものが、肌をキレイに見せてくれますよ。
粉だけのファンデーションの場合はつけた後、ブラシなとで余計な粉を少し落としてあげると良いです。
粉のタイプでも、はじめに化粧水や乳液、化粧下地などをファンデーションの前に塗ることで、粉っぽさが軽減して整った肌になると思います。ご本人様が生前に使用していた化粧品の中に、もしあれば使って見てください。
ファンデーションを直接塗ると本当に浮きます。なので、化粧水乳液入のクリームでマッサージしてから軽く塗ってるかな。あと、男性の方が亡くなられた時もクリームでマッサージすると保湿されて顔色が少し良くなるので家族の方にも喜ばれます。
■チーク・口紅の上手な使い方
口紅も逝去直後に似合っていても時間が経つうちに赤みが強く見えることが多いので薄いピンク等オススメとかありますが、詳しくは検索された方が早いような気がします。
口紅は、余り派手な色は使いません。ピンクの口紅に茶色を混ぜてリップブラシで唇をなぞるようにしてから小指で塗ります。
口紅はくっきりはっきりより辺縁をぼかして、そっと朱を差す程度でいいかも。あんまり真っ赤過ぎたりくっきりはっきりだと口だけ目立つかも。眉毛は、ちょっと毛が薄くなったところにいろ足す感じで書き込んだらいいかも。
口紅は軽く、頬紅は頬骨の上に薄っすら乗せる感じが自然で良いかと思います。
チークがあれば頬、あご、おでこ、耳たぶに薄くつけてあげると生き生きします。
チークやリップを塗る時は、ブラシ等を使わない方が自然な感じになりますよ。チークを入れる時は、指の太さにもよりますが私は、薬指に少しチークを取って反対の手の甲にぽんぽんと1度のせます。色見を確認する為と、付け過ぎを防ぐ為です。残った指のチークを顔に同じように、付けていきます。
チークの粉っぽさを避けて血色よくするために、口紅を転用しています。頬骨の真上に色味を乗せるとお化粧してる感が出るので、黒目の下&小鼻から真横に伸ばした線の間に丸くチークを入れます。
■エンゼルメイクの、ちょっとしたコツ
ご本人様の普段の化粧にこだわるならば、生前のお写真があれば、そちらを参考にしながらお化粧するのがいいかもしれません。
頬が痩けている方の時は両頬と歯茎の間に綿を詰めて頬をふっくらさせます。この時に少し口角を上の方に押し上げます。こうすると微笑んでいるように見えます。
エンゼルメイクって、化粧!!というよりも【生前の面影を遺す】のが目的なのであくまでもナチュラルに。
女性なら在宅看護の必要な状態になったからと、全ての化粧品を捨ててしまうとは、考えにくいので本人のお化粧道具を全部見せて頂いて1番減っている物が1番使っていた可能性もありますよ。
関連トピック:「
エンゼルケアでの化粧
」
イラスト・なしま