【成人】63歳の男性。妻と2人暮らし。肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなく積極的な治療を受けていなかった。最近、倦怠感があり受診したところ肝機能データが悪化しており、腹腔鏡検査と肝生検のため入院することになった。慢性心房細動のためにβ遮断薬、血栓予防のために低用量アスピリンを内服している。内視鏡的硬化塞栓療法が実施され帰室した。悪心と前胸部痛はなくバイタルサインは安定している。
帰室後24時間の対応で適切なのはどれか。
1.終了直後から粘膜保護薬を内服する。
2.安静度の制限はない。
3.経鼻胃管から処置部に抗菌薬を注入する。
4.翌朝から常食を開始する。
―――以下解答―――
(解答) 1
<解説>
1.(○)終了直後より粘膜保護剤を用いる。
2.(×)治療当日は床上安静である。
3.(×)抗菌薬は経静脈的に投与する。
4.(×)治療当日は絶飲食とする。異常がなければ翌日より流動食を開始し、徐々に常食へと近づける。