【成人】58歳の男性。会社役員。妻と子どもとの3人暮らし。出勤途中の電車内で意識消失し、けいれん発作を起こして搬送された。検査の結果、脳腫瘍の疑いで入院した。検査の結果、神経膠腫と診断された。腫瘍摘出術後、放射線療法が開始された。照射部位周辺の発赤がみられ「頭が痛がゆい」と訴えている。頭部の皮膚のケアで適切なのはどれか。
1.冷湿布剤を貼用する。
2.ぬるま湯で洗い流す。
3.アルコール清拭をする。
4.ガーゼで保護してテープ固定する。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)湿布や軟膏などは皮膚への刺激になるため避ける。氷のうやアイスノンで冷やすのが効果的である。
2.(○)皮膚のびらんや潰瘍を伴う場合、微温湯やぬるめに温めた生理的食塩水で洗浄する。
3.(×)アルコールは皮膚への刺激が強すぎる。
4.(×)放射線を受けた皮膚は乾燥状態にあるため、ガーゼの摩擦やテープののりは刺激になりやすい。