エッセイ

ナースのちょっとイイ話

脈拍・血圧測定不可、心肺停止。そんな患者さんが起こした「奇跡」

2018/8/25

テーマ:忘れられない出会い

死にかけた患者

ICU

心肺停止、血圧測定不能の中

私は新人からICUに配属され、緊急も急変も患者の死も沢山見てきました。
まだ経験が浅い時、緊急で運ばれてきたのが若い男性。噴水のように口から血を噴き出していて血圧は測定不能。脈拍蝕知は当然できず、心肺停止状態。
医師も看護師も集まり、馬乗りになって胸骨圧迫しながらスタッフ皆で留置針の束を持ち、とにかく刺しまくる。
血管確保できた後は輸液も輸血も全開で、床に捨てるように投げられた空の輸血パックが山になってました。

後遺症もなく、無事に退院!

家族も「今日の朝、行ってきます。って家を出たのに…」と現状を受けとめられていない様子でした。
しかしそんな中でも男性の心拍は戻り3日目には人工呼吸器からも離脱。
「馬乗りされて、色々言われたのは覚えています」と笑いながら1週間もせずにICUを出ていきました。
その後は後遺症もなく無事退院されました。

「回復の見込みがないことはない」

お亡くなりになる患者も多いですが、どんなに危険な状態でも回復見込みがないことはないのだと思いました。
自分のできる最善の対応や処置をしていこうと、改めて思いました。

●執筆●ナースちゃん さん
専門学校卒業後、一般病院のICUに3年間配属。
その後専門病院に転職し、2年弱カテーテル室に配属。
結婚を機に退職し、現在妊娠中。
出産後はママナースとして、復帰を希望している。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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