エッセイ

ナースのちょっとイイ話

とても苦手で辛かった仕事が、辛くなくなった瞬間

2017/2/4

テーマ:看護師をやっていてもっとも辛かったこと

患者さんに認めてもらえなかったこと

with kanzya

新人の私を「注意」してくる患者さん

新人の時、注意を多く受けた患者さんがいました。
私はミスも多く、不器用で時間がかかっていたため、信頼できなかったのかもしれません。
ラウンドも遅くなって怒られたり、点滴の時、手技が不潔操作になっているんじゃないかと注意を受けたりしました。

自然にかけた言葉で…

患者さんが四人部屋にいた時、外出することになり、他の同室の患者さんも交えて話をしていた時、特に深く考えずに「どちらに行かれるんですか」と尋ねると、「なんでお前に言わないといけないんだ。患者には聞かれたくないこともあるんだよ。そんなこともわからないのか。」と言われ、面食らいました。
その後は益々その患者さんと話がしにくくなりました。
ベテランの先輩とは仲良く談笑する姿を頻繁に見かけ、当時の自分は、辛かったですが、自分が未熟であることもわかっているため、毎日確実に仕事をしていくしかない、と言い聞かせながら働いていました。
とは言っても、その患者さんを担当する時は必要以上に緊張してしまい、余計にミスをしてしまう状況でした。

予想外の患者さんの言葉

患者さんは初めは治療の度に入院していましたが、体調が悪くなり3ヶ月ほど入院し、その後、故郷へ転院することになりました。
転院の日、患者さんが急に声をかけてきて、「俺みたいな患者もいるけどお前も頑張れよ。」と言ってくれました。
患者さんとの関係性は変わっていなかったので、自分としては、そんな声かけをされること自体予測しておらず、具体的に何があって患者さんがそのような声かけをしてくれたのかわかりませんでした。
しかし、最後に声をかけられたことで嬉しく、これからも頑張ろうと思えました。
当時は辛かったけれど、今となっては辛くないエピソードです。

●執筆●みと さん
病棟勤務
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