• 公開日: 2016/8/31
  • 更新日: 2018/12/13

「希望の部署はどこ?」と聞かれたのに、違う部署に配属された理由

テーマ:「看護師なんかもう辞めてやる!」と、そこからの復帰

まかせるわと言われ続けた日々。でも見てくれていた。

woman heart

私は何がしたいんだっけ?

ある部署でチームリーダーや教育の委員に任命されてがむしゃらに頑張っていた頃がありました。
もうそれは、トップダウンな先輩だったようででみんなを引っ張っていこうと頑張っていました。
師長や主任は『まかせるわ』が口癖である日、いっぱいいっぱいになって、ある患者さんの死とともに燃え尽きてしまいました。
「任せる」「便利だわ」などの言葉でいつも評価され、本当の看護の会話がなく、自分が本当に何をしたいのかわからなくなってしまいました。
看護の楽しさもなく、激務に見合う給与でもない状態だったので、看護師以外に転職を考えていました。

希望を聞いたはずなのに

ある日師長に呼ばれ「あんたそろそろだめだわ。移るかい?」と言われ、希望の部署を聞かれました。
少したってから発表された部署は、希望の部署とはかけ離れた部署でした。
でも…周囲の方々が配慮してくれたのでしょう、誰よりも面倒見の良い尊敬できる師長の元に配転となりました。
それからは、その部署で常々語り合い、本気で叱られ、楽しく看護を語り充実した日々を送っています。

希望部署以外に配属された理由

あの当時は生意気でしたので当時の前の部署の師長も『今この子に何を言っても響かないな』と様子を見ていたのかもしれません。
辞めようと思っていたところを周囲の皆さんが気づいてくれてさりげなく橋渡しをしてくれていた。
今でも当時を思い出すと人に恵まれていたと思います。
これからは、自分がその立場になり、次につながるよう後輩に語り継いで生きたいと思います。

●執筆●黒猫くん さん
何でも屋病棟から一般内科へ、本当の希望は救急・ICUでしたが一般内科が向いているようです。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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