• 公開日: 2015/8/22
  • 更新日: 2018/12/13

自分一人でなんとかしなくては、という「思い込み」

テーマ:看護師になって辛かったこと

不安神経症

essay huan

リスク委員担当に

看護師になって4年目の時リスク委員になりました。
委員会ではグループワークをして、問題解決的思考や分析方法を用いてインシデント対策を立てたり、連絡事項を病棟に持ち帰ったりしていました。

「自分一人でなんとかしなくては」

とにかく課題の多い委員会で、解決策を実行しても同じようなインシデントが起こることもあり、堂々巡りをすることも多数。
負のスパイラルにはまってしまったことが一番辛かったことです。
何とかしたくてもどうにもならなかったり、自分一人でやらなきゃという気持ちが強すぎたんでしょうね。
夜眠れなくなり、詰所まで出勤しても休憩室のドアの前で過呼吸になる日々が続きました。
諸先輩たちには白い目で見られ、気持ちと体が同時進行しないという状態で本当に辛かったです。

「不安神経症」の診断

婦長に促され、心療内科を受診し【不安神経症】という診断名の元、2週間の休業診断が出ました。迷わず実家に帰省しました。
娘が2週間も休みを取り帰ってきたことで、両親にはとても心配をかけたと思います。
しかし、私の両親は『ゆっくりしねのー』と何も聞かずにいてくれました。

両親の愛情が、立ち直るきっかけに

私の立ち直りポイントはそこでした。本当は根掘り葉掘り聞き出したかったであろう両親の包み込むような愛情を感じた時、これじゃダメだと思ったのです。
何もかも一人で抱える必要はない、協力を頼めば良いんだ、とものすごく単純な発想の転換でした。
患者との直接的なものではありませんが、看護師人生で唯一の挫折経験でした。

●執筆●PRC さん

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