• 公開日: 2015/1/10
  • 更新日: 2018/12/13

電話口では伝わらない~ナースコールの重要性~

テーマ:立場逆転!ナースが「患者」になった時

ナースコールは命綱!

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突然やってきた、激しい嘔気

脳動脈未破裂でクリッピング術の手術。術後の抗生剤点滴の副作用なのか嘔気、嘔吐が強度。
配膳車のガラガラ音(静かなはずだが・・・)を聞いただけでも、吐き気を催す。
突然やってくるから、床頭台の上のベイスンを手元に持ってくることも間に合わない。

早く来て…!!からの、まさかの対応

ナースコールを必死で押す。Ns.の姿が見えるどころか、「どうしましたか?」「どうしましたか?」と、天井からのマイク音ばかり。
「こんな状態では、説明なんてできないよ~!。お願いだから早く傍に来てほしい。助けて!!~」無言でゲ~、ゲ~していると、やっと姿が見えた。
でも、追い打ちをかけるように、傍に立って腕組みをして「どうしましたか?」・・・
「あんたNs.でしょ!見てわからないの?」
あの時の苦しさは、一生忘れない。

新人さんの対応に、救われる

でも、こんなことがあった。
同じように苦しんでいるとき、入職したばかり(入職2か月)の新人のNS.コールを押すと、すぐ飛んで来てくれた。
おどおどしながらも、「大丈夫ですか?、大丈夫ですか?」と、背中を一生懸命さすってくれた。
その時の、手のぬくもり、心地よさ・・・。 天使様に見えた。
これぞまさしく、看護師の「看の字」。「手で触り、目で見る!!」。
術後、15年たった今でもしっかりとその時の感触は我が背中が覚えている。おそらく一生忘れないであろう。

「どんな状況でナースコールを押すかわからない」

自分への戒めも含め、「患者さんは、どんな状況でナースコールを押すかわからない。」
肝に銘じておきたい。
我が人生の糧にしながら、この職業の素晴らしさをかみしめている。

●執筆●命助かったにゃんこ さん
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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