「銀河英雄伝説」
著者名/出版社名
田中芳樹/らいふすたっふ文庫
あらすじ
遥か未来の人類が地球から出て 新たな星に移住し国家をつくっていった。
しかし、国家思想に反論するもの達は さらに新しい国家をつくり 相入れない思想や国家としてのブライドのために長きにわたり 銀河を舞台に戦争を繰り返すことになる。
そして 双方の国家に時代の寵児がうまれ 歴史は大きく変わっていく。
戦争 国家 主義・思想 そして 平和とはなにか…。
真の平和とは幻想なのか…
2人の正反対の時代の天才を取り巻く個性的な人間達も見所のSF小説の大作。
現在でもファンは多く、漫画化・アニメ化・ミュージカル化されている。
オススメポイント・エピソード
専制国家の下級貴族に産まれたラインハルトが数々の先勝をあげて 時には策略により反対勢力を蹴散らしながら君主に登りつめていくが、実は内面は満たされることはなかったという孤独。
半面 共和国で勉強するために仕方なく戦術を学んで 望まなかった才能が開花し 意図せずに数々の戦績をあげて 国家の英雄にされて不満一杯だが、仲間に囲まれていたヤン・ウェンリーの生涯。
対照的な天才とそれを取り巻く群像劇は 引き込まれていきます。
しかし、国家思想 戦争と真の平和 など考えさせられることは多くあります。
続編も期待したいところですが、それは それぞれの心の中にあるのでしょうね。