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  • 公開日: 2022/10/5

転職時期のおすすめは?看護師の転職市場のトレンド解説

転職を検討している人は「このタイミングで転職して大丈夫か」「新規求人が増えるのはいつか」など、転職時期で悩むことがあるでしょう。転職成功のために看護師の転職市場の動向を理解することが重要です。

看護師の転職市場を理解する

看護師の転職市場は、ほかの業種同様に、昨今の新型コロナウイルスの流行に影響を受けました。転職を検討しているならば、よりベストな職場と出会うために人材、求人の動きにどのような変化があったのか、医療業界と看護師の人材マーケットの動向を理解しておく必要があります。

看護師の転職市場で求人数が増えるタイミング

一般的には秋口や年度末少し前のタイミングで看護師の転職市場が活発になりますが、看護師の場合には少し事情が異なるところもあります。求人数が増えるのは6~7月、10~11月、1~2月で、夏と冬のボーナスをもらって辞める人が多いため、その補充や4月の新年度入職に向けての確保が見込める時期だからです。反対に減る時期は4~5月、8~9月ですが、看護師の場合、年間を通して求人数の大きな増減はないようです。パートに関しては年間通して求人数に大きな変動はない状態です。

上記はハローワークの求人数をもとにしており、それ以外の求人やクリニックや施設のように看護師が1人~数名の場合には、紹介会社を経由しない求人もあるため、退職時期、求人数が増える時期は必ずしも上記のようにはなりません。前任の人が辞めるタイミングや、系列の開業などのタイミングで求人状況が変わってくるためです。

看護師におすすめの転職時期は?

看護師におすすめの転職時期やタイミングは、必ずしも求人数が増えるタイミングとは限りません。どういった理由で転職するか、優先順位によってもタイミングは異なります。看護師の人数が多い職場では2~3カ月以上前からの転職活動でも入職可能なところもありますが、1人~数人体制の職場では、なるべく早く入職できる人を探していることもあるため、どこに転職するかによって時期やタイミングは少し異なります。いずれにしても“良い求人”は競争率が高くすぐに埋まってしまうため、転職活動は早めに行う方が良いでしょう。

4月入職と9月入職の特徴と転職活動を始めるタイミング

一般的に転職にベストなタイミングといわれる春の4月と秋の9月からの入職で病院への転職を想定して、特徴と転職活動を始めるタイミングをみてみましょう。

看護師の春転職(4月入職)

春転職は12~2月あたりで転職活動を開始します。この時期の転職では、転職先で希望の部署や、これまで経験したことがある科などに優先的に配属してもらえるなど融通が利く可能性があります。新卒を含めた新入職者もいて、同じように環境に馴染みやすいタイミングでもあります。ボーナスなどの算定期間上、有利でもあります。また、前職を3月で退職しやすいこともメリットのひとつです。ただし、4月で新卒を含めた新入職者を迎えるための教育体制は整っていても、中途採用の場合はどんどん仕事を任されて放置される可能性もあります。

看護師の秋転職(9月入職)

秋転職は5~7月あたりで転職活動を行います。9月は新卒を含めた新入職者が仕事に慣れ、状況が落ち着いてくる頃です。部署の新設や再編などが多い時期でもあるため、中途採用の場合でも教育に目を向けてもらいやすいかもしれません。

その他おすすめの転職のタイミングは?

上記は病院への転職の場合ですが、転職場所によって状況は変わってくるでしょう。例えば、企業であれば上半期(4~9月)と下半期(10月~3月)に分けて事業が進むこともあり、繁忙期を避けて転職したほうが仕事に慣れやすいといった事情があります。学校の場合は新学期や夏休みなどの長期休みの区切りがありますし、診療科によっても忙しい時期など違いがあるため、事前にチェックしましょう。

転職を避けるべき診療科繁忙期の例

  • 小児科→夏と冬の感染症の時期は入院が多い
  • 循環器・脳外科→夏と冬に梗塞や出血などが多い

※地域によっては、稲刈りの時期で急患が増える、近隣のスキー客が増えて外傷や骨折が増えるなどもあります。

近年の医療業界・看護師の転職市場動向

近年の医療業界・看護師の転職市場はどのような動向をしているのでしょうか。有効求人数の推移から市場の動向を説明します。

医療業界の有効求人数の推移は?

新型コロナウイルスの影響で、ITエンジニア、電気機械化学エンジニア、事務系専門職、営業、販売サービスなど2020年1~3期を境に求人数は大きく減少しました。感染症の流行で採用活動が停滞したことが考えられます。同じく医師や歯科医師、獣医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、医療技術者、その他の保健医療の職業に関しても、2020年4月頃を境に有効求人数が減少しています。

【引用】「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」有効求人(パート除く常用)

診療放射線技師や臨床検査技師、理学療法士などの医療技術者や、栄養士や鍼灸師、柔道整復師などのその他の保健医療の職業は2019年頃まで有効求人数が増加傾向にありましたが2020年は減少しています。医師や歯科医師、獣医師、薬剤師と保健師、助産師、看護師においてはやや減少傾向にあったものが2020年を境に大きく減少していることがわかります。2022年1~6月においては、保健師、助産師、看護師と医療技術者においてはコロナ禍以前に近い水準に戻ってきています。医師、歯科医師、獣医師、薬剤師、その他の保健医療職業はやや低い水準を維持している状況です。

全産業と比べると、医療・福祉の有効求人は高い推移で維持しており、慢性的な人手不足はコロナ以前と同様に続いていることがわかります。

看護師のパートの有効求人数の推移

さらに看護師の求人状況を詳しく見てみましょう。

パートの有効求人数に関しては、2020年に減少はしたものの、2020年1~6月には2019年と同じ程度には維持しており、そこまで大きな変動はみられていませんでした。しかし、こちらの調査は職業安定業務統計による一般職業紹介状況であり、地域差やハローワーク以外の求人求職者は含まれません。

また、看護師を中心とする医療従事者から、臨床開発、ITやWEB系などの意業界への転職希望、相談が増えてきています。これまでの経験を意外な分野で活かせる可能性があり、こうしたキャリアチェンジの転職活動も近年活発になってきています。

転職希望する場合はいつから準備を始めるべき?

転職希望者はいつごろから準備を始めるべきでしょうか。転職活動自体は2~3カ月は余裕をもったほうがいいとされています。ただ厳密には、病院やクリニック、企業などによって転職活動を始める期間は異なります。転職したい時期を設定してそこから逆算式でスケジュールを組むことが大事です。

働きながら転職活動をする場合の注意

働きながら転職活動をする場合は、転職活動に伴い退職の意志は早めに伝えておきます。例えば、内定はもらっていなくても上司にはあらかじめ伝えておいて、内定をもらったら正式に報告するといった段取りでも良いかもしれません。

仕事を辞めてから転職活動をする場合の注意

仕事自体を少し休みたいという人が、前職を辞めてから2~3カ月間は無職で転職活動を行うケースもあります。無職期間での転職活動を行うのであれば、ある程度の貯金がある方が安心です。また、無職期間を設けると年金や社会保険などの切り替えが必要となるため事前に確認が必要です。

応募してから内定が出るまで

看護師の転職の場合、応募してから書類選考があり、見学面接が1回行われ、1~2週間で内定、という流れが一般的です。ただ、企業や学校などの場合には、試験や面接が2回(部署面接と社長面接など)で最終選考ということもあるため注意してください。転職希望先が企業やクリニックなど人気の職場でなかなか退職者が出ないという場合には、常に情報をチェックしておいて、求人が出る=応募タイミングを逃さないことも大切です。

転職希望者はどんな準備をするべきか?転職活動の具体的な流れを紹介

転職にあたり必要な準備、一連の流れを紹介します。

事前準備・情報収集

最初に転職する目的と、自己分析や転職先の条件を明確にし、転職後のキャリアを考えておくことが大切です。これは面接などでも役立つため、しっかりと行いましょう。次に自分がどのような仕事をしたいか、ジャンルや働きたいエリアなどを絞って情報収集します。100点満点の職場はないことを前提に、自分にとって何が大事か優先順位を決めておきましょう。新しい場所での仕事の場合、その職場やエリアについても一緒に調べましょう。給与や待遇面の相場を知っておくと求人情報を細かく吟味できます。情報収集には人材紹介会社、転職エージェント、ハローワーク、e-ナースセンターに登録、またはホームページ、口コミ、知人の情報などを活用していきましょう。

必要な書類を準備

履歴書や職務経歴書をまとめていきます。志望動機やどんな経験を積んできたか、転職理由などは自分自身でよく振り返り、考えをまとめておきましょう。面接でも聞かれる内容です。看護師や保健師などの免許証の原本やコピーなども忘れずに確認します。

応募・面接

応募にはホームページなどから直接採用担当に問い合わせるパターンや、人材紹介会社などを経由するパターンがあります。書類審査の後は面接です。面接は見学と同時に行うこともあります。基本的に面接はスーツなどのフォーマルな服装か、私服可の場合はオフィスカジュアルな服装がベターです。企業面接の場合には、ビジネスマナーなども必要となってくるため事前対策が必要です。服装とともに髪や化粧など身だしなみも華美になりすぎないようにしましょう。

内定をもらう

面接後約1~2週間で返事があります。電話やメールでの連絡が一般的です。内定を辞退する場合は早めに連絡しましょう。内定を承諾する場合には、決められた期限以内(だいたい1~2週間以内)に返事をしましょう。

退職・入職準備

就業中の職場の上司や管理者に退職を伝え、退職手続きを進めましょう。これまで関わっていた委員会や教育、業務に関して引継ぎなどがあれば事前に行います。入職のために必要な書類は様々な種類があるため、余裕を持って準備していきましょう。

看護師専門の人材サービスに相談する

転職会社の情報や転職ノウハウを活用する方法もあります。特にはじめて転職をする場合は転職準備に必要なことをサポートしてもらうことで、転職がよりスムーズに進められます。おすすめの転職会社はこちらです。
ナース人材バンク
  1. 都道府県や市区町村別、さらには最寄り駅や路線から勤務形態や施設形態などの複数条件を掛け合わせて探せる
  2. 扶養内や土日休み、美容クリニック、ブランクがある復職など、特集ページもあり、自身の状況に合わせて調べやすい
  3. 看護師専門、地域専任のキャリアパートナーが在籍している
  4. 給与交渉や事務手続きなどの代行あり
ナース専科求人ナビ
  1. 都道府県や市区町村別、勤務形態や休み固定などの働き方の条件から検索できる
  2. 全国各地の人材紹介会社と提携し、全国最大級の求人数をほこる
  3. 人材紹介の年間登録者数は70万人を超える
  4. 転職の電話サポート付き
  5. ベストな転職時期を見極めて準備する

    看護師における転職市場や動向、転職活動のベストなタイミングなどについて、考えるきっかけとなったでしょうか。転職に有利なタイミングはもちろんですが、これまでの経験や自分自身が何をやりたいのかなどの振り返りを含めて事前に準備を進め、スムーズに転職できるようにしていきましょう。

    【参考】

    一般職業紹介状況(職業安定業務統計) / 一般職業紹介状況 / ~令和4年6月

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