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  • 公開日: 2022/4/27

看護師のキャリアプランニング。スキルを磨く学びの場とオススメ資格

看護師として働くなかでどのようなキャリアプランがあるのか、必要なスキルは何かを把握しておくことが重要です。今回は看護師のキャリアアップやスキルアップ実現のための具体的な方法と、役立つ資格について解説します。

看護師のキャリアプランニングで必要なこと

看護師としてキャリアアップしたいと思うなら、キャリアのプランニングをしなくてはいけません。キャリアプランとは自分が今後どのような経験を積み上げていくかを考える中長期プランのことです。
厚生労働省医政局看護課によると、2019年の調査では看護師と准看護師の総数は1,577,844人となっており、年々増加傾向にあります。看護師の就業場所は、病院が圧倒的に多く、次いで診療所、訪問看護ステーション、施設、学校、市区町村や保健所などの地域、そのほか企業などとなっていて、さまざまな場所で働くことができるのができます。それぞれに看護師になった背景や、経験を積んできたこと、興味があること、自身がやりがいを感じることは人それぞれで、看護師の数だけキャリアプランがあるのではないでしょうか。

やるべきことを明確にする目標設定

看護師におけるキャリアプランとは、看護師という資格を使って、キャリアの目標を達成するためのプランです。まずは自分が将来どのような看護師になりたいかを決める必要があります。そのために、どのような場所で働いてどんな経験を積み上げていきたいか、5年後、10年後と長期的な目標を立てると同時に、その目標に向かって、現時点から数か月後の短期的な目標や中期の目標設定をして具体的にイメージしていくことが大切です。誰しもこの先どのような看護師になりたいか、どんな働き方をしたいかは明確なわけではありません。漠然とキャリアアップやスキルアップしていきたいという向上心はあるけど、具体的に「自分がどうなりたいか」をイメージしにくいかもしれません。しかしキャリアアップを検討しているならば、どんな看護師になってどんなスタンスで働きたいかをなるべく早い段階で明確にして、そのためにやるべきことを整理するようにしましょう。

看護師の代表的な3つのキャリアパターン

看護師のキャリアプランを考えていくなかで、ひとつ指標となるのが、スペシャリストとジェネラリスト、またはマネジメントの3つのパターンです。大きな方向性を考える際に、参考にしてみましょう。

キャリアパターン1:スペシャリスト

クリティカル領域で働きたい、小児科でより専門的に経験を積みたいなど、特定の分野を極めたい場合には、スペシャリストとしての道があります。わかりやすいところでいえば、認定看護師や専門看護師などの資格取得でキャリアアップを狙うことができます。ただし、資格を取得したからといってキャリアアップするわけではありません。そのために経験を積み、学習をして、資格取得後もその資格を生かすためにアップデートを続け、職場や患者さんへ還元していくなかで、キャリアアップすることができるでしょう。

キャリアパターン2:ジェネラリスト

特定の分野を極めることに比べて、より幅広い領域で活躍したい、現場で働き続けたい場合には、ジェネラリストとしての道があります。さまざまな診療科の看護を経験し、幅広い知識や技術を身に着ける必要があります。例えば、病院で働いた後に、在宅や施設などで経験を積み、病院以外の患者さんの様子や看護の在り方を知ることも大切です。そして病棟と外来、または病棟で勤務しながら、週に何度かは附属の訪問看護ステーションのスタッフとして訪問に出るような、兼任として働くこともあるでしょう。スペシャリストやマネジメントに比べ、ややキャリアアップのイメージが湧きにくいかもしれませんが、ジェネラリストに向けた資格はまったくないわけではありません。

・キャリアパターン3:マネジメント

組織運営や人材教育などに興味がある場合には、マネジメントとしての道があります。看護部として主任や師長のように組織のマネジメントとして管理職になることや、施設の副施設長、施設長というのもキャリアアップのひとつです。クリニカルラダーを採用しているところでは、施設ごとにラダーの4~5段階でリーダーレベルにあたる研修などが含まれているため、ラダーの達成がひとつ条件となってくるかもしれません。これまでは年功序列で管理者になることも多くありましたが、最近ではこのラダーを活用したり、学士や修士以上を条件にしていたり、看護師のマネジメントに関する研修や資格もあるため、若くてもキャリアアップを目指しやすい環境が増えてきています。

キャリアアップのために知っておきたい指標クリニカルラダー

看護師のキャリアアップとして、指標となるのがクリニカルラダーです。クリニカルラダーは主にジェネラリストの看護師に対する能力開発・評価システムですが、看護実践能力を段階的に表しその到達度によって能力が示されます。今後自分がどういうレベルを目標とするのかが、わかりやすくまとまってるので参考にしましょう。

キャリアアップに不可欠な自己研鑽する学びの場

何を目指すか自身のキャリアプランの方向性を定めることができたら、その後はスキルや知識を研鑽するための必要があります。キャリアアップにつながる学びの場を紹介します。

スペシャリストを目指す

特定の分野でのキャリアアップに関しては、各医療系学会が開催している学会や研修などがあります。多くは年会費を払う必要がありますが、学会参加費が割引となったり、情報を閲覧することができたり、参加するメリットも大きいです。職場によっては手当として含まれるところもあります。

例)医師や他職種も参加する学会

・日本循環器学会
https://www.j-circ.or.jp/
・日本呼吸器学会
https://www.jrs.or.jp/
・日本消化器病学会
https://www.jsge.or.jp/
・日本脳神経外傷学会
http://www.neurotraumatology.jp/
・日本災害医学会
https://jadm.or.jp/
・日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/

看護系学会

・日本がん看護学会
https://jscn.or.jp/
・日本クリティカルケア看護学会
https://www.jaccn.jp/
・日本周麻酔期看護医学会
http://www.panm2020.jp/
・日本慢性看護学会
https://jscicn.com/
・日本感染看護学会
http://www.jsncic.jp/
・日本運動器看護学会
https://jsmn.jp/

それぞれの学会、そこで認定している資格

認定看護師や専門看護師まではいかなくても、その道のスペシャリストとして資格取得を考える際には、こうした学会で認定している資格を活用するのもひとつの方法です。

例)

・日本糖尿病療養指導士
https://www.cdej.gr.jp/

糖尿病治療にもっとも大切な自己管理、療養を患者さんに指導する医療スタッフ。糖尿病に関する幅広い専門知識もち、患者さんの糖尿病セルフケアを支援、生活指導のエキスパートの認定資格です。

・3学会合同呼吸療法認定士
https://www.jaame.or.jp/koushuu/kokyu/k_index.html

それぞれの職種において呼吸療法における知識や技術を修得し、呼吸管理を行う医療チームのレベル向上を目的とした認定資格です。日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の合同資格です。

・日本静脈経腸栄養学会栄養サポート専門療法士(NST)
https://www.jspen.or.jp/qualification/nst/

NST専門療法士ともいわれています。臨床栄養法のために必要とされる患者さんとの人間関係の構築をベースに、栄養学的専門知識を発揮させるための日脳を修得させることを目的とした専門資格です。

・認知症ケア専門士
https://ninchisyoucare.com/senmonsi/Ssenmonsi.htm

認知症ケアに対する優れた学識と高度な技能、および倫理観を備えた専門技術士を養成し、保険・福祉に貢献することを目的として認定資格です。

・包括的暴力防止プログラムトレーナー(CVPPP)
https://www.jascmh.com/meeting

CVPPPトレーナーは、精神科医療領域の現場で、発生する攻撃・暴力のある当事者に対して、寄り添うケアを行いながら支援者として関わるための知識と技術の向上を目的としています。日本こころの安全とケア学会が認定した4日間の養成研修を修了し、認定を受ける資格です。

医療従事者でなくてもできるものや民間資格など

例)

・アロマテラピー検定、アロマテラピーアドバイザー
https://www.aromakankyo.or.jp/licences/adviser/

アロマテラピーを安全に楽しむ方法を第三者に伝えるうえで必要となる基礎知識、関係法規などを学ぶカリキュラムです。日々の看護ケアに+αできるだけでなく、自分自身のための知識や技術として人気な資格です。

・おむつフィッター
https://mutsukian.com/2015/11/13/omutsufitter_about/

おむつを含む排泄用具や医療や住環境、食事などの幅広い視点からアドバイスできる排泄ケアのスペシャリストです。1級~3級まであります。排泄介助は病院だけではなく、施設や在宅などでも幅広く活躍スキルであるため人気な資格です。

・リンパドレナージュ
http://www.thac.jp/course/sikaku.html
https://www.mlaj.jp/course
https://forest-esutejuku.jp/course/linpa/

医療系の協会、エステティック養成校などが主催しているリンパドレナージュに関する講習プログラムです。こちらも日々の看護ケアに+αできるだけでなく、自分自身のための知識や技術としても人気な資格です。

ジェネラリストを目指す

基礎的な研修は所属施設や系列のグループ施設などで行っていることも多いです。また、日本看護協会や都道府県看護協会が実施している研修ラダーレベルに合わせて選択できる研修、オンライン研修なども多くあります。日本看護協会や都道府県看護協会の会員が利用できるWEBページ『キャリナース』に登録していると、受講した研修が自動的に保存されて履歴を管理できるようになります。

セミナー例)
・感染リスクの低減に必要な知識と対策
・ケアの受け手の状況に応じたフィジカルアセスメント

基礎看護技術やどこの診療科や職場であっても活用できる知識や技術に関する研修など豊富にそろっています。

・初期対応関連
BLSプロバイダー:心停止後の救命の基礎を学ぶコースです。傷病者に対して質の高いCPR、迅速に救急対応システムへの出動を要請するなどの実践スキルを練習します。日本循環器学会JCS-ITCが開催しているコース、日本ACLS協会が開催しているコースなど、全国にさまざまあります。

PEARSプロバイダー:心停止に陥らせないための変化に気づく力を身に着ける、バイタルサイン変化の観察・アセスメントの訓練を繰り返すコースです。小児の評価と記載されていますが、成人にも応用できるコースで全国のさまざまな団体が開催しています。

マネジメントを目指す

・日本看護協会による研修
リーダーシップ研修などは所属する施設などで行われているものも多いですが、マネジメント研修などは、日本看護協会や都道府県看護協会による看護管理者にむけた継続教育もあります。

セミナー例)
・看護職の多様な働き方とやりがいを支える評価・処遇
・看護チームにおける業務のあり方(マネジメント編)

・認定看護管理者カリキュラム
認定看護管理者教育課程のファーストレベル、セカンドレベル、サードレベルというカリキュラムもあります。管理に関する基本的な知識・技術・態度の習得から、患者個人、家族、地域住民及び社会に対する組織的看護サービスの提供を目指したものまでレベル分けされています。職場によっては、一部費用を負担してカリキュラムを受講することができるところもあります。

また、看護師向けだけに関わらず、医療・福祉分野、または他業界のマネジメント研修なども視点やポイントが違うため、参考にしてみるのもいいかもしれません。

医療・福祉分野

病院職員の人材育成について、マネジメント研修
https://nihon-keiei.co.jp/service/hospital/organization-hosp/human-resource-development/
リスクマネジメント研修会
https://www.sompo-rc.co.jp/services/view/110
日本医療マネジメント学会
http://jhm.umin.jp/
日本臨床看護マネジメント学会
https://www.jsnam.com/
日本看護管理学会
https://janap.jp/

他業界

リクルートマネジメントスクールの管理職研修・マネジメント研修
https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/manager/
マネジメント研修(insource)
https://www.insource.co.jp/kanrisyoku/management-top.html

キャリアアップを目指す看護師におすすめの資格

看護師におすすめの資格はさまざまありますが、キャリアアップや実際に待遇が変わるような資格をメインにご紹介していきます。

スペシャリスト向けの資格

・介護支援専門員(ケアマネージャー)
ケアマネージャーは介護保険に関するスペシャリストではありますが、仕事内容としてはマネージャーの名がついているように、介護保険の根幹である「ケアマネジメント」を担う専門職です。要介護者や要支援者からの相談に応じて心身の状況に合わせた適切なサービスが利用できるように連絡調整を行います。在宅や施設などで働く看護師の場合、こうした介護保険に関する知識が必要となる場面も多いため、勉強になりつつ実践としてもすぐに生かすことができます。キャリアアップするのであれば、さらに上位資格として認定ケアマネージャーや主任ケアマネージャーなどの資格もあります。職場によっては手当がつくところもあるようです。

・公認心理師
2017年に心理職の国家資格として「公認心理士」制度が推進されました。心理に関する支援を要する者の心理状態を観察して、その結果を分析し、相談、助言、指導などの援助を行うものです。また心の健康に関する知識の普及を図ることも、公認心理士の行う業務とされています。受験資格取得ルートはさまざまあり、大学や大学院で定める科目の履修、定める期間以上の実務経験などが必要となります。看護師の場合には、精神科領域に関わる際の必要な知識や技術が含まれていますが、精神科に限らず病院や在宅、企業などでもさまざまな資格の使い方が考えられます。まだ新しい資格であるため、手当については多くはありませんが、今後キャリアアップや手当がしっかりとつく可能性もあります。

・保健師
保健師として働くためには、保健師の資格のほかに看護師資格が必要となります。大学ではダブル受験ができるところもありますが、短期大学や専門学校の卒業であっても、保健師養成学校に1年、または看護系大学への編入などで試験を受けることもできます。

看護師の平均年収492万円と比べて、保健師は476万円となっており、夜勤手当の分などを考えるとやや低いことがわかります。しかし、企業の産業保健師や保健所、保健センターなどの公務員試験を受ける場合には、看護師資格と保健師資格が条件であることもあるため、キャリアアップのために有利に働くことでしょう。

・助産師
助産師として働くためには、助産師資格のほかに看護師資格が必要で、看護師免許があれば助産師養成学校に1年通って助産師の国家試験に合格する必要があります。分娩の介助や新生児のケアに携わりたい、産科やNICUで働きたい、思春期の健康教育などに携わりたい場合には助産師の資格があると、より専門的に介入することができます。また、看護師の平均年収(女性)の490万円と比べて、助産師(女性のみ)は570万円と高めであることがわかります。

・認定看護師(CN)
特定の看護分野において、実践、指導、相談を役割とし、熟練した看護知識や技術を必要とする看護分野のスペシャリストです。現行の21分野は2026年度をもって教育終了となり、2020年度から新たに編成され19分野となりました。

※現行の21分野(~2026年度まで)
救急看護、皮膚・排泄ケア、集中ケア、緩和ケア、がん化学療法看護、がん性疼痛看護、訪問看護、感染管理、糖尿病看護、不妊症看護、新生児集中ケア、透析看護、手術看護、乳がん看護、摂食・嚥下障害看護、小児救急看護、認知症看護、脳卒中リハビリテーション看護、慢性呼吸器疾患看護、慢性心不全看護

※新たな19分野(2020年度から~)
感染管理、がん放射線療法看護、がん薬物療法看護、緩和ケア、クリティカルケア、呼吸器疾患看護、在宅ケア、手術看護、小児プライマリケア、新生児集中ケア、心不全看護、腎不全看護、生殖看護、摂食嚥下障害看護、糖尿病看護、乳がん看護、認知症看護、脳卒中看護、皮膚・排泄ケア

看護師として実務経験が5年以上あり、うち3年以上は認定看護分野での実務経験があることが資格取得の条件です。また、認定看護師教育機関で研修を受け認定審査に合格する必要があります。認定看護師は5年ごとの更新制です。

・専門看護師(CNS)
専門看護師は実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の6つの役割があり、独立した専門分野として知識や技術に広がりと深さ、卓越した看護実践能力が求められるスペシャリストです。

※特定されている13分野
がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護、遺伝看護、災害看護

看護師として実務経験が5年以上あり、うち3年以上は専門看護分野での実務経験があること、看護系大学院修士課程修了者で専門看護師教育課程の単位を取得していることが資格の条件です。そして、認定審査に合格する必要があります。専門看護師は5年ごとの更新制です。認定看護師と専門看護師は、診療報酬に関わる分野もあります。所属している施設によって待遇はさまざまですが、資格手当がついたり、専門部署に配属となったり、主任や師長と同じ待遇となったりするところもあるようです。

ジェネラリスト向けの資格

ジェネラリストとしての定義はやや曖昧で、それに関する資格もはっきりと示せるものはありません。しかし、特定の分野のみならず幅広い領域の知識や技術が必要という点で、特定行為に係る看護師の研修制度と診療看護師についてご紹介します。

・特定行為に係る看護師の研修制度
特定行為は診療の補助の範囲内で、医師の手順書により行う高度かつ専門的な知識や技術が必要とされる21区分38行為のことをさします。これらは資格ではありませんが、2015年10月1日に施行された厚生労働省が進めている研修制度のひとつです。病院だけでなく、訪問看護や施設ではたらく看護師がそれぞれ施設のニーズに合わせてさまざまな活動をしています。職場によっては、特定行為に関する手当を支給しているところもあります。

・診療看護師(NP)
診療看護師は2008年に養成教育が開始されました。患者さんの症状マネジメントを効果的、効率的、タイムリーに実施することにより、患者さんのQOLの向上を図ることを役割としています。現在は日本NP教育大学院協議会や日本看護系大学協議会によってNP教育の課程認定を行っています。診療看護師に関しては、2040年に向けて日本看護協会を含めた三団体でナース・プラクティショナー(仮称)制度創設に向けて協働しているところです。日本の現行法では、アメリカのような診断や治療も行えるナース・プラクティショナーではなく、看護師という資格の法律上の範囲で行うものです。診療看護師も特定行為の21区分38行為のすべて、あるいは部分的に実践できます。

看護師として5年以上の実践経験があり、診療看護師教育課程を有する大学院へ進学し単位を取得したのちに認定審査に合格する必要があります。診療看護師も5年ごとの更新制です。手当としては、認定看護師や専門看護師に比べ、多くの施設が数万円の資格手当をつけています。所属も看護部ではなく、医師と同じく診療部となることもあり、一般的な看護師と給与体系が異なる場合もあります。

マネジメント向けの資格

看護師のマネジメントに関する資格は多くありませんが、日本看護協会が認定している認定看護管理者があります。

・認定看護管理者(CNA)
管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることが求められ、質の高い組織的看護サービスを提供することを目指した認定資格です。看護師として実務経験が5年以上そのうち3年以上は師長相当以上の看護管理の経験があり、認定看護管理者教育課程のファースト、セカンド、サードのサードレベルを修了しているもの、そして看護管理に関する学問領域の修士以上の学位を修得していることが条件とされています(※2022年以降変更となりました)。それから認定審査に合格し、5年ごとに更新となります。資格手当としての支給ではなく、師長や副看護部長、看護部長などの役職により手当がつくことが多く、キャリアアップの後ろ盾となっています。また、認定看護管理者の情報交換の場、コミュニティーもあります。

認定看護管理者会
http://www.thekangokanri.org/index.html

幅広く活躍したい看護師におすすめの資格

看護師に関するものに関わらず、キャリアアップや実際に待遇が変わるような資格や試験をメインにご紹介していきます。

・TOEIC・TOFEL・IELTS
資格ではありませんが、英語に関する試験です。看護師でも外国人患者さんが多いエリアでの勤務、外資系企業や海外での医療活動などを視野に入れている場合には、英語力が必要になってきます。働くエリアや所属先によってどの試験が評価基準になるかはさまざまで、事前によく調べていきましょう。クリニックや企業などによっては、TOEICの点数によって月数万円の手当がつくこともあります。また、転職の際にも有利に働くことでしょう。

・MBA
MBAは資格ではなく、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位のことをさします。経営者や経営をサポートするビジネスプロフェッショナルを短期間に育成することが目的であり、経営の3要素である「人、もの、お金」に関するカリキュラムが構築されています。看護師として現場で働くだけではなく、管理者以上、経営層へのキャリアアップ、独立して起業を目指す場合には、強みとなることでしょう。

・医療経営指導士
医療機関をマネジメントする上で必要な医療および経営に関する知識と、経営課題を解決するための実践的な経営能力を備えるための専門資格です。資格には1級から3級まであり、3級では医療経営の基礎知識を習得するのに対し、1級では医療経営における戦略策定・実行力を習得するレベルまであります。病院経営の幹部としてのキャリアアップ、医療系企業などの中間管理職、研究者などを目指している場合には、キャリア開発に有利に働くものと考えられます。

看護師としてキャリアアップするために目標設定をする

看護師にとってのキャリアアップやスキルアップの実現のためには、さまざまな方法があります。実際にどのようなキャリアの選択肢があるかを知ることからはじめてみましょう。目標を明確に定めることができれば、それを達成するための準備や今やるべき取り組みがより具体的になるはずです。

参考

1) 1.就業者数 Number of Employed 看護師,准看護師(年次別・就業場所別)(日本看護協会)
https://www.nurse.or.jp/home/statistics/pdf/toukei04.pdf

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