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  • 公開日: 2022/3/31

新人看護師が理解すべき業務のポイント。記録記入から夜勤業務まで

入職して4月の間に集合研修で様々なことを学んだことでしょう。しかし、出勤時の申し送りや病棟マニュアルなどは、病棟ごとで異なるため研修では教わらないことがほとんどです。今回は集合研修では教わらない、出勤時の申し送りやマニュアルなどに関する4つの業務をスムーズに進めるポイントを紹介します。

新人看護師が業務を効率的に進めるポイント

看護学生から看護師となり、慣れないことばかりで戸惑うことも多いでしょう。先輩看護師と比べて業務を進める上で時間がかかってしまうこともあるはずです。それは何によって生じるかというと、業務を進める上で抑えるべきポイントを理解しているか否かです。今回は業務を進める上でのポイントを解説します。

新人看護師の出勤から退勤までの傾向

どの職場でも、出勤時間は決められていますが、新人看護師は何分前に出勤するのが望ましいのでしょうか。「まだ受け持ち患者さんがいないのに、早く出勤しても手持ち無沙汰になるだけでは?」と考える人もいることでしょう。しかし、受け持ち患者さんがいない時期だからこそ、できることがあります。

申し送りの開始より早めに出勤する1

看護師の多くは、申し送りの30分~1時間前に出勤することが多い傾向にあります。勤務開始前に行うことは、主に患者さんの情報収集です。しかし新人看護師の場合は慣れない点が多いため時間を要します。患者さんの名前を覚えたり、病名や病態を調べたりすることも必要なため、申し送り開始のよりも前に出勤しておくと良いでしょう。

  

新人看護師の残業時間は多い傾向

新人看護師の残業時間は、多くなりがちです。残業の主な理由は、看護記録が終わっていないことが挙げられます。また、勤務終了後にプリセプターとの1日の振り返りを行うこともあります。看護記録に関しては、業務に慣れてくることで時間短縮できるため、結果として残業時間を減らせることにつながります。

病棟のマニュアルと教科書はどちらを参考にすべきか

病棟には多くのマニュアルがあり、業務前に内容を確認するようプリセプターに言われることがあるでしょう。しかし、マニュアルと教科書の内容が違うことがあり戸惑う人がいるかもしれません。そのような場合、どちらが正しいのか判断に迷うことは多いでしょう。
結論としては病棟のマニュアルも教科書もどちらも業務の参考にすべき正しい情報ということです。教科書は「基本」であり、そして病棟のマニュアルは「応用」であると認識しておきましょう。実際の看護は患者さんそれぞれを取り巻く環境や背景があり、疾患や病状も様々です。病棟のマニュアルは、実際に患者さんをケアして評価した結果を元に作られたものであり、その都度追加・変更されています。また、マニュアルをさらに応用することもあります。患者さん個々に合った看護ケアを提供することが大切根底にあります。 体位交換を例に挙げてみます。一般に教科書では2時間以内の体位交換を推奨していることが多いと思います。また病棟のマニュアルには、看護師2人で行うことと記されているかもしれません。しかし患者さんの安静度によっては3時間おきに変更されるかもしれませんし、接続されている医療器機類の種類などによっては看護師3人で行うことが望ましいかもしれません。このようにベッドサイドでは、教科書通り・マニュアル通りに行かない場合もあるということです。迷ったときには先輩看護師に相談や確認をしつつ、臨機応変に対応していくようにしましょう。

 

業務を効率的に覚える方法やミスをなくすポイント

新人看護師は、覚えなければならない病棟業務が数多くあります。膨大な量の看護業務をどのように工夫すれば覚えられてミスをなくせるのか、そのポイントを5つ紹介します。

ポイント1:一日の流れをメモする

その日に行うルーティン業務やスケジュールを時系列順にメモしてみましょう。ルーティン業務を覚えておけば、急な検査や処置が入ったとしても、スケジュール調整が行えるようになるため、臨機応変な対応ができるようになります。

ポイント2:期限を決めて取り組む

多くの業務を一日で覚えることはできません。「今日はこの業務を覚えよう」「〇日までに△までできるようにしよう」と期限を決めて取り組むことが大切です。

ポイント5:他の看護師と比較をしない

同期の看護師が自分よりも早く業務を覚えていくのを見ると焦ってしまう人も多いのではないでしょうか。しかし他人と比較する必要はありません。一つずつ着実に、自分のペースで覚えていきましょう。

ポイント5:休息時間を作る

多くの業務を覚えるために、連日頭の中がパンパンになる人は多いのではないでしょうか。そのため、知らず知らずのうちに、休日も仕事のことばかり考えてしまうことがあるでしょう。しかし、リフレッシュして頭の中を切り替えることも大切です。休日は、心と体をゆっくり休ませることを意識しましょう。

5月から夜勤が始まる病院も。夜勤のポイントは?

最近では、新人の夜勤が7月からの病院が増えていますが、5月から早々夜勤が開始となる病院もあります。新人看護師にとって初めての夜勤は分からないことだらけで不安な人も多いことでしょう。夜勤業務で気をつけるべきポイントを9つ紹介します。

ポイント1:夜勤スタートは入職後2〜6ヶ月目

病院によって違いはありますが、おおむね入職後2〜6ヶ月目で夜勤が始まることが多い傾向にあります。目安は、日勤業務をある程度一人でこなせるようになった時期になります。仮に、同期の看護師に比べて夜勤の始まりが遅かったとしても、悩む必要はありません。確実に一歩一歩段階を踏んで業務内容を覚えていくことが大切です。

ポイント2:先輩看護師のフォローがある

病院によって差がありますが、新人看護師が夜勤業務に初めて携わる場合は通常の夜勤看護師の人数に1人余分に先輩看護師が配置されることになります。例えば、看護師が2人体制で夜勤に入っている場合を例に挙げてみます。新人看護師が夜勤に入る場合、フォロー要因として看護師が1人追加されるため、合計で4人体制での夜勤業務を行う流れになります。 そのため、新人看護師が困ったり、相談したりしたいときは、その先輩看護師が助けてくれるため心配は入りません。そして、少しずつ夜勤業務に慣れて自信をもって業務をこなせるようになると、フォロー役の先輩看護師の配置は無くなります。

ポイント3:夜勤前夜は夜更かしにチャレンジ

夜勤業務でできる限り眠くならないように、前日の夜に遅くまで起きてみるのも良いでしょう。いつも通りに寝てしまったとしても、夜勤前に昼寝をすれば安心です。たとえ眠れなかったとしても、ベッドや布団に横になるだけでも良いでしょう。身体をゆっくりと休めることが大切です。

ポイント4:夜勤は看護師の人数が少ない

夜勤は日勤帯に比べて看護師の数が少なくなります。そのため受け持つ患者さんの人数が多くなり、勤務先によっては10名以上の患者さんを担当することがあります。一方で、日勤帯のような緊急入院以外の受け入れは基本的には行わないこと、また検査や手術もないため、日勤特有の忙しさは少ない傾向にあります。加えて、夜勤は就寝前と起床後にケアが集中している点も特徴の1つと言えるでしょう。

ポイント5:患者さんの活動量を把握する

申し送りを受ける場合は、日中の患者さんの活動量を把握することが大切です。理由は、夜間の睡眠状況が日中の活動量によって変化するためです。夜間の睡眠は、心身をリラックスして、生活リズムを整えるための大切な時間になります。つまり、日中の活動量を把握することによって夜間に起こりうるリスクの予測につなげられるというメリットがあります。

ポイント6:睡眠状況を観察する

夜勤業務では、患者さんが十分な休息を取れているかをメインに観察を行いましょう。特に、日勤帯に処置を要する検査や手術をした場合は、睡眠へ影響を及ぼす可能性が高くなります。また夜間は病室が暗くなるため、トイレに行く場合の転倒や、ベッドからの転落が起こりやすくなるため注意が必要です。

ポイント7:急変時は迅速な対応を心掛ける

夜勤は看護師の人数が少ないため、急変時にいかに素早くそして的確に行動できるかが鍵となります。受け持ち患者さんの数が日勤帯よりも多く、加えて一緒に夜勤をする看護師が仮眠をとっている時間帯は、自分の受け持ち以外の患者さんも観察して看護する必要があります。そのため、一緒に勤務する看護師から、事前に注意しておくべき患者さんの情報を共有するよう心掛けましょう。

ポイント8:可能な限り仮眠をとる

夜勤中は可能な限り仮眠をとりましょう。場合によっては急変や緊急入院があるため、休憩がとれたとしても眠れないことがあるかもしれません。「看護記録が予定より進んでいない」「朝の採血の準備が気になる」など気掛かりに感じることがあるかもしれませんが、自分の中で一旦区切りをつけて身体を休ませることが大切です。眠い状態で業務を続けてしまうと、判断力や集中力が低下してしまい、逆にミスへとつながってしまう可能性があります。

ポイント9:日頃の睡眠時間を調整する

夜勤業務が始まると、昼夜逆転の状態となるため、生活リズムが崩れやすくなります。そのため、日頃から勤務状況に合わせて睡眠時間を調整することが必要です。例えば夜勤の前日が日勤の場合は、勤務後に買い物や食事に出かける、好きなテレビを夜遅くまで観るなど、自分に合った方法をいろいろと試してみましょう。

業務を進めるにはコツがある

経験値が上がれば業務を効率的に進めるコツも覚えられるようになるはずです。それには多少の時間を必要とするので、焦らずに業務に取り組むようにしてください。

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