• 公開日: 2020/11/12

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

第111回看護師国家試験対策|1問1答【解説】12問

問題12:脳塞栓症を生じやすい不整脈はどれか。

1.心室頻拍
2.心房細動
3.心房性期外収縮
4.完全房室ブロック


解答:2


1.(×) 心室頻拍は、心室性期外収縮が3つ以上連続したもの。心室細動に移行する場合があり、突然死となる。
2.(〇) 心房細動は、心房が小刻みに震えて規則正しい収縮ができない状態。心房内で血液の流れがよどみ、血栓ができやすくなるため、脳塞栓症のリスクとなる。
3.(×) 心房性期外収縮は、心房内で異常な興奮が発生し、本来の洞調律より早く心房興奮が起きた状態。基本的に治療の必要のない不整脈である。
4.(×) 完全房室ブロックは、房室電動が完全に途絶した状態。徐脈による心拍出量の低下をきたし、めまいや失神を生じる。

第109回(2020年)


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